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特定技能外国人の採用コスト相場と予算設計のポイント
- 特定技能外国人の採用コストは初期費用と運用費用の総額で判断する
- 2026年現在の相場は採用ルートや支援体制によって大きく変動する
- 適正な相場観を持つことがコスト抑制と定着率向上の鍵となる
人手不足が深刻化する中で、即戦力となる特定技能外国人の採用を検討する企業が増え続けています。しかし、いざ導入しようとすると「紹介料が高い」「毎月の支援委託費が負担だ」といった声が聞かれることも少なくありません。特定技能制度は、技能実習制度や通常の日本人採用とは異なる独自の費用構造を持っており、全体像が見えにくいことが予算設計を難しくしています。
2026年度現在、円安の影響や賃金上昇に伴い、外国人材の採用コストも変化の兆しを見せています。本記事では、採用から定着までに発生する紹介手数料、支援委託費、在留資格申請費用、送出機関費用などの各項目について、最新の相場データを基に徹底解説します。コストの中身を正しく理解し、無駄な出費を抑えながら優秀な人材を確保するための判断材料として活用してください。
1. 特定技能外国人採用コストの全体像
- 採用コストは「初期費用」と毎月かかる「運用費用」に分類できる
- 採用ルート(国内・海外)によって初期費用の総額は大きく異なる
- 特定技能特有の支援コストを予算に組み込む必要がある
特定技能外国人を採用する場合、最初に理解すべきなのは、日本人採用とは異なり「入社後も継続的にコストが発生する」という点です。コスト構造は大きく分けて、採用決定から入社までにかかる「初期費用」と、入社後に毎月・毎年発生する「運用費用」の2階建てになっています。これらを合算したトータルコストで判断しないと、採用後の資金繰りに影響が出る可能性があります。
初期費用の相場は、採用する人材がすでに日本国内にいるか、海外から呼び寄せるかによって倍近く変動します。一般的に、国内在住者を採用する場合の初期費用目安は30万円〜60万円程度、海外から新規に入国させる場合は50万円〜100万円程度が相場とされています(2025年 人材紹介各社公表値参照)。この差額の主な要因は、海外の送出機関への手数料や渡航費用です。
一方、運用費用として最も特徴的なのが、法律で義務付けられている支援業務にかかるコストです。これを外部の登録支援機関に委託する場合、外国人1人あたり月額2万円〜3万円程度の支援委託費が発生します。さらに、定期的な在留期間更新の申請費用や、日本人社員と同様の社会保険料負担も考慮しなければなりません。まずはこの「初期」と「運用」の2軸で予算全体を捉えることが重要です。
2. 紹介手数料の相場と仕組み
- 紹介手数料は理論年収の20%〜30%、または定額制が一般的
- 人材紹介会社によって返金規定やサポート範囲が異なる
- 国内採用と海外採用で手数料の相場感が変わるケースがある
特定技能人材を採用する際、多くの企業が民間の人材紹介会社を利用します。この時に発生する紹介手数料は、採用コストの中で最も大きな割合を占める項目の一つです。料金体系には大きく分けて「理論年収の一定割合を支払う料率型」と「一律の金額を支払う固定報酬型」の2パターンが存在します。
料率型の場合、相場は理論年収の20%〜30%程度です。例えば、年収350万円で採用する場合、手数料は70万円〜105万円となります。一方、固定報酬型の場合は、1人あたり30万円〜60万円程度が相場です。近年は競争の激化により、固定型で比較的安価なサービスを提供する会社も増えていますが、極端に安い場合はサポート内容を確認する必要があります。
また、紹介会社を選定する際は「返金規定(リファンド条項)」の確認が不可欠です。特定技能外国人が早期退職してしまった場合、紹介料の一部または全額が返金される契約になっているかがリスク管理上の重要ポイントです。一般的には「入社後1ヶ月以内の退職で100%返金、3ヶ月以内で50%返金」といった規定が多く見られます。
海外からの採用の場合、国内の紹介会社だけでなく、現地の送出機関とも連携が必要になるため、手数料構造が複雑になることがあります。国内紹介料に現地手数料が含まれているのか、別途請求されるのかを契約前に明確にしておかなければなりません。見積もりを取る際は、総額の内訳を細かくチェックしましょう。
3. 在留資格申請費用の目安
- 在留資格申請費用は行政書士に依頼する場合10万円〜20万円程度
- 自社で申請すれば実費のみだが、書類作成の専門知識が必要
- 変更申請と更新申請で費用相場が異なる点に注意
特定技能外国人を雇用するためには、出入国在留管理庁への在留資格申請手続きが必須です。この手続きには、新たに特定技能の資格を得るための「在留資格認定証明書交付申請(または変更許可申請)」と、在留期間を延長するための「在留期間更新許可申請」があります。これらを外部の専門家である行政書士に依頼するか、自社で行うかでコストは大きく変わります。
行政書士に依頼する場合の相場は、新規または変更申請で1名あたり10万円〜20万円程度です。これには申請書類の作成、必要書類の収集サポート、入管への取次費用が含まれます。特定技能の申請書類は非常に多岐にわたり、受入れ企業の概要書や支援計画書など、専門的な知識がないと作成が困難な書類も多いため、多くの企業が外部委託を選択しています。
一方、自社で手続きを行う場合、基本的にかかる費用は申請時の印紙代(変更・更新許可時4,000円)や郵送費などの実費のみです。しかし、書類不備による再申請のリスクや、担当者が書類作成に費やす人件費を考慮すると、必ずしもコストダウンになるとは限りません。特に初めて特定技能を受け入れる場合は、制度理解のためにも専門家のサポートを受けることが推奨されます。
また、不許可時の再申請に追加費用がかかるかどうかも、行政書士事務所によって異なります。「不許可時は全額返金」や「再申請無料」といったサービスを提供している事務所を選ぶことで、金銭的なリスクを軽減することができます。申請費用は採用人数が増えればボリュームディスカウントが効く場合もあるため、複数名の採用を計画している場合は事前に相談すると良いでしょう。
4. 登録支援委託費用の実務相場
- 登録支援機関への委託費相場は月額2万円〜3万円が主流
- 初期登録料や定期面談の交通費が別途発生する場合がある
- 自社支援なら委託費はゼロだが、社内体制の整備コストがかかる
特定技能1号外国人を受け入れる企業には、入国前のガイダンスから帰国時の送迎まで、全10項目の義務的支援を行う責任があります。この支援業務を外部の専門機関である登録支援機関に委託する場合に発生するのが支援委託費です。これは毎月発生するランニングコストであり、採用人数に比例して増額するため、長期的な予算計画において非常に重要な要素です。
2026年時点での支援委託費の相場は、外国人1人あたり月額2万円〜3万円程度が一般的です(2024年 出入国在留管理庁調査等参照)。中には月額1万円台の格安サービスも存在しますが、対応言語が限られていたり、緊急時の対応が別料金だったりする場合があるため注意が必要です。逆に、月額4万円〜5万円の高価格帯では、生活支援以上の手厚い定着サポートや日本語教育が含まれているケースもあります。
月額費用のほかに、初期設定費用として「支援開始時の登録料」が1名あたり数万円かかる場合や、3ヶ月に1回の定期面談にかかる交通費が実費請求される場合もあります。契約前には必ず「月額費用に含まれるサービス範囲」と「追加料金が発生する項目」を確認することがトラブル防止に繋がります。
もし社内に支援責任者と支援担当者を選任でき、かつ外国人が理解できる言語でのサポート体制が整っていれば、支援を自社で行う(内製化する)ことも可能です。この場合、毎月の外部委託費はゼロになりますが、面談や公的手続きへの同行、書類作成などの業務負担が社内担当者にかかります。コストと業務負担のバランスを見極め、部分的に委託するか、全面的に委託するかを判断しましょう。
5. その他の初期費用項目
- 海外採用では現地送出機関への手数料や教育費が発生する
- 住居の敷金・礼金や家具家電の準備費用も見落とせない
- 入国時の航空券代や事前ガイダンス費用も予算に含める
紹介手数料やビザ申請費用以外にも、採用時には見落としがちな初期費用がいくつか存在します。特に海外から人材を呼び寄せる場合、現地の送出機関へ支払う手数料が発生します。国によって事情は異なりますが、例えばベトナムやインドネシア、フィリピンなどの場合、1人あたり10万円〜30万円程度の送出機関手数料や事前教育費がかかることが一般的です(2025年 各国送出機関情報参照)。
また、日本での生活拠点を確保するための「住居関連費用」も大きな出費となります。特定技能外国人のために社宅や寮を用意する場合、敷金・礼金・仲介手数料といった初期費用は企業が立て替えるか、負担するケースが多いです。さらに、生活に必要な家具・家電・Wi-Fi環境などを揃えるための準備費用として、1人あたり5万円〜10万円程度を見込んでおく必要があります。
入国に関連する費用として、本国から日本への渡航費(航空券代)も企業負担となるのが通例です。時期や国によりますが、片道5万円〜10万円程度が目安です。加えて、入国直後に行う「生活オリエンテーション」や公的手続き(住民登録、口座開設など)に伴う交通費や通訳費なども、細かいながら積み重なると無視できない金額になります。
これらの費用は、企業が全額負担する場合と、一部を本人負担とする場合がありますが、特定技能制度では「外国人に不当に高額な費用を負担させること」は禁止されています。特に保証金や違約金の設定は厳禁ですので、費用の分担については法令を遵守し、雇用条件書に明記した上で本人に丁寧に説明することが求められます。
6. 年間維持コストと更新関連費用
- 特定技能は1年、6ヶ月、または4ヶ月ごとの在留期間更新が必要
- 毎月の給与以外に、法定福利費や健康診断費用がかかる
- 支援委託費の年間合計額も維持コストとして計算する
採用後の年間維持コストについても詳しく見ていきましょう。まず、特定技能外国人の在留期間は「1年」「6ヶ月」「4ヶ月」のいずれかが付与されます。多くの場合は1年ごとの更新となりますが、その都度、在留期間更新許可申請が必要です。これを行政書士に依頼する場合、1回あたり3万円〜5万円程度の費用が発生します。自社対応の場合も、印紙代4,000円と手続きの手間がかかります。
また、日本人社員と同様に、年に1回の定期健康診断の実施が義務付けられています。費用は1万円〜1.5万円程度です。深夜業務がある場合は年に2回の受診が必要です。これらの法定費用に加え、もし登録支援機関を利用している場合は、月額2.5万円と仮定すると年間で30万円の固定費がかかります。これだけで、1人あたり年間約35万円前後の管理コストが発生することになります。
給与に関しては、特定技能外国人の報酬額は「日本人と同等以上」であることが絶対条件です。最低賃金の上昇や社内の昇給ルールに合わせて、基本給や賞与の支払額も年々増加していきます。日本人スタッフと同様に社会保険(健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険)の会社負担分も発生するため、これらをすべて含めた「人件費総額」で維持コストを捉える必要があります。
さらに、一時帰国を希望する場合の休暇取得や、日本語能力試験の受験料補助など、福利厚生的な側面でのコストが発生することもあります。これらは必須ではありませんが、長く働いてもらうための定着策として予算化している企業も少なくありません。維持コストは「安く済ませる」だけでなく「定着への投資」という視点も必要です。
7. コストを抑えるための実務戦略
- 自社支援への切り替えで月額委託費を削減可能
- 複数の紹介会社や支援機関から相見積もりを取る
- ハローワークや自社サイト活用で紹介料をカットする
採用コストや維持費を抑制するためには、いくつかの戦略が考えられます。最も効果が大きいのは、支援委託費の削減です。当初は登録支援機関に委託していても、社内にノウハウが蓄積された段階で「自社支援」に切り替える企業が増えています。専任の通訳スタッフを1名雇用することで、数十名分の支援を内製化できれば、トータルコストは大幅に下がります。
採用ルートの多様化も有効です。人材紹介会社経由だけでなく、ハローワークや自社Webサイト、SNSを活用した「ダイレクトリクルーティング」を行えば、高額な紹介手数料を節約できます。特に、すでに日本国内にいる技能実習生からの切り替え採用(特定技能への移行)を狙う場合、求人媒体への掲載や知人紹介(リファラル採用)を活用することで、初期費用を数万円〜十数万円程度に抑えられるケースもあります。
外部委託する場合でも、必ず複数の業者から相見積もりを取ることが鉄則です。紹介料や委託費は「定価」が決まっているわけではなく、採用人数や契約期間によって交渉可能な余地があります。「5名まとめて採用するのでボリュームディスカウントは可能か」「半年分の支援費を一括払いする条件で割引はできるか」など、具体的な交渉を行うことでコストダウンを図りましょう。
ただし、「安かろう悪かろう」には注意が必要です。支援がおろそかになり、外国人が失踪したり法令違反で処分を受けたりすれば、金銭では計れない損害を被ります。コスト削減はあくまで「法令遵守」と「外国人材の安心」が確保された上での戦略であるべきです。
8. コンプライアンスとコストの関係
- 法令違反による行政処分は事業存続に関わる最大のリスクコスト
- 書類の不備や提出遅延は追加の行政書士費用や人件費を招く
- 適切な労務管理が結果的に無駄なコスト発生を防ぐ
コストを考える上で忘れてはならないのが、コンプライアンス(法令遵守)の観点です。特定技能制度は運用ルールが非常に厳格で、違反した場合には是正勧告や改善命令、最悪の場合は特定技能外国人の受入れ停止処分(5年間)が下されます。こうなると、採用のためにかけた初期費用が全て無駄になるだけでなく、事業運営そのものに支障をきたします。
例えば、給与の不適正な控除や残業代の未払いが発覚した場合、過去に遡っての支払いを命じられるほか、信頼失墜による採用難という「見えないコスト」が発生します。また、定期的な届出(四半期ごとの報告書など)を怠ったり虚偽の届出をしたりすると、罰則の対象となります。これらのリスクを回避するための管理コストは、必要経費として割り切るべきです。
書類作成や管理におけるミスもコスト増の要因です。申請書類に不備があり、入管から追加資料の提出を求められると、対応のために社内担当者の時間が奪われたり、行政書士への追加報酬が発生したりします。また、ビザの更新期限をうっかり過ぎてしまうと「オーバーステイ」となり、本人は強制送還、企業は不法就労助長罪に問われる可能性があります。
こうした事態を防ぐためには、勤怠管理システムの導入や、専門家による定期的な監査を受けるなどの対策が有効です。これらにかかる費用は一見すると余分な出費に見えますが、トラブル発生時の甚大な損害を防ぐための「保険」と考えれば、決して高いものではありません。健全な運用こそが、長期的に見て最もコストパフォーマンスの良い方法です。
9. 採用パターン別の費用例
- 国内採用(留学生・転職者)は渡航費や送出費がかからず安価
- 海外採用は初期費用がかさむが、人材の母集団は豊富
- 技能実習からの移行は関係性が構築できており採用コスト最小
特定技能外国人の採用にかかる費用は、どのようなルートで採用するかによって大きく3つのパターンに分かれます。それぞれの費用の目安(概算)を整理してみましょう。
パターンA:国内在住者(留学生・他社からの転職)を採用
日本国内に住んでいる留学生や、他の会社で働いていた特定技能外国人を採用する場合です。
- 紹介手数料:30万円〜60万円
- 在留資格変更申請:10万円〜15万円
- 支援委託費(初月):2万円〜3万円
- 合計目安:42万円〜78万円 + 毎月の支援費
海外からの渡航費や送出機関費用がかからないため、初期費用を比較的低く抑えられます。面接も対面で行いやすく、ミスマッチが少ないのが特徴です。
パターンB:海外から新規に入国させて採用
ベトナムやインドネシアなど、海外現地にいる人材を呼び寄せる場合です。
- 紹介手数料:30万円〜60万円
- 送出機関費用:10万円〜30万円(国により異なる)
- 在留資格認定申請:10万円〜15万円
- 渡航費・入国関連費:10万円〜15万円
- 合計目安:60万円〜120万円 + 毎月の支援費
項目が多く、初期費用は最も高くなります。しかし、若くて意欲的な人材を豊富な候補者の中から選べるメリットがあります。
パターンC:自社の技能実習生から特定技能へ移行
自社で3年間の実習を修了した技能実習生を、そのまま特定技能として雇用する場合です。
- 紹介手数料:0円(自社雇用の継続のため不要)
- 在留資格変更申請:10万円〜15万円
- 支援委託費(初月):2万円〜3万円(自社支援なら0円)
- 合計目安:12万円〜18万円 + 毎月の支援費
紹介手数料がかからないため、圧倒的に低コストです。すでに業務や人間関係に慣れているため教育コストも不要で、最も経済合理性の高いパターンと言えます。
10. まとめ:相場を押さえて予算設計を正確に
- 採用コストは「人件費」ではなく「投資」として捉える視点が大切
- 内訳を理解し、不要なオプションや不当な高額請求を回避する
- 長期的な視点で、支援の内製化や定着率向上によるコスト最適化を目指す
2026年度における特定技能外国人の採用コストは、初期費用で数十万円から百万円超、運用費用で年間数十万円という規模感が相場となっています。決して安い金額ではありませんが、慢性的な人手不足による機会損失や、既存社員の疲弊を防ぐための「必要な投資」と考えれば、その価値は十分にあります。
重要なのは、提示された見積もりを鵜呑みにせず、各項目の意味と相場を理解した上で判断することです。紹介手数料が高すぎる、あるいは支援委託費が安すぎて怪しいといった違和感を持てるようになれば、適切なパートナー企業を選定できます。また、採用ルートを工夫したり、将来的には支援業務を自社で行ったりすることで、コストをコントロールする余地は大いにあります。
特定技能制度は、単なる労働力の調整弁ではなく、企業の成長を支える重要な人材確保の手段です。正確な予算設計を行い、無理のない資金計画の下で採用を進めることが、外国人材と企業の双方にとって幸福な結果を生む第一歩となります。まずは複数の会社から見積もりを取り、自社に最適なプランを検討することから始めてみてはいかがでしょうか。
よくある質問
- Q. 特定技能外国人の採用にかかる費用の総額はいくらですか?
A. 採用ルートにより異なりますが、国内採用(留学生・転職者)の場合は約42〜78万円、海外からの呼び寄せ採用の場合は約60〜120万円が初期費用の目安です。これに加え、入社後は月額2〜3万円程度の支援委託費がランニングコストとして発生します。 - Q. 採用にかかる費用を本人(外国人)に負担させても良いですか?
A. 原則として、職業紹介事業者への紹介手数料や、入社後の支援委託費を本人に負担させることは法律で禁止されています。渡航費や住居の初期費用については合意があれば本人負担も可能ですが、過度な負担はトラブルの原因となるため、企業側が補助するケースが一般的です。 - Q. 早期退職してしまった場合、支払った紹介料は返金されますか?
A. 多くの人材紹介会社では「返金規定(リファンド条項)」を設けています。例えば「入社1ヶ月以内の退職は100%返金、3ヶ月以内は50%返金」などが一般的です。契約前に必ず返金条件と期間を確認してください。 - Q. 毎月の支援委託費を安くする方法はありますか?
A. 登録支援機関に委託せず、自社で支援業務を行う(内製化する)ことで委託費をゼロにできます。ただし、専門的な書類作成や多言語での相談対応が必要になるため、専任スタッフの人件費や通訳コストとのバランスを考慮する必要があります。
初心者のための用語集
- 特定技能1号
相当程度の知識または経験を必要とする技能を要する業務に従事する外国人のための在留資格です。最長5年間の在留が可能で、飲食、建設、介護など人手不足の特定産業分野で認められています。 - 登録支援機関
特定技能1号外国人を雇用する企業に代わって、法律で義務付けられた支援計画(事前ガイダンス、生活オリエンテーション、相談対応など)を実施する機関です。出入国在留管理庁の登録を受けた法人が業務を行います。 - 送出機関(送り出し機関)
外国人の母国で人材の募集、選抜、教育を行い、日本の企業へ送り出す現地の機関です。海外から採用する場合、現地政府認定の送出機関を通じて手続きを行う必要があります。 - 在留資格認定証明書(COE)
海外にいる外国人を日本に呼び寄せるために必要な証明書です。入国管理局への申請を経て交付され、これを現地の日本大使館等に提示してビザ(査証)の発給を受けます。 - 義務的支援
特定技能1号外国人が日本で安定的・円滑に活動できるように、受入れ企業が実施しなければならない10項目の支援のことです。入国前の情報提供、住居確保の支援、日本語学習の機会提供などが含まれます。
参考サイト
- 特定技能制度についての説明資料(出入国在留管理庁)
特定技能制度の全体像や受入れ企業の義務、支援内容について網羅的に解説された公的な資料ページです。正確な制度理解のために必ず確認しておきましょう。 - 特定技能制度の概要(公益財団法人 国際人材協力機構 JITCO)
制度の仕組みや技能実習との違い、送出国の手続きについて詳しくまとめられています。公的機関に準ずる信頼性の高い情報源です。 - 特定技能の採用コストはいくらかかる?(マイナビグローバル)
人材紹介大手が提供する、特定技能採用にかかる費用の内訳と相場についての解説記事です。項目ごとの詳細なコスト感が分かります。
免責事項
本記事は、外食・飲食、食品、製造業における「特定技能/外国人採用/人手不足対策」について一般的な情報提供を目的として作成されたものであり、法的・税務的・労務的・入管手続き上の助言を行うものではありません。実務対応や最終判断は、必ず弁護士・社労士・行政書士・税理士等の専門家および所轄官庁(出入国在留管理庁、厚生労働省、各自治体)へご確認ください。
- 掲載内容は公開時点の法令・制度・運用・市況に基づく一般情報であり、将来の法改正・運用変更・ガイドライン更新等により、記載と実態が異なる場合があります。
- 費用・期間・KPI・効果(例:定着率・採用単価・即戦力化日数等)は一例であり、企業規模・業種・勤務地・募集条件・教育体制・個人属性等により大きく変動します。成果を保証するものではありません。
- 在留資格の許可・期間・更新可否は、最終的に所轄官庁の審査判断に委ねられます。日本語能力(例:JLPT N3 など)は業務適合性の目安であり、適職性・安全性・生産性を保証するものではありません。
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